【CO2なしで育つ陰性水草】バリスネリアの種類とレイアウト完全ガイド:スピラリス&スクリューで作るキレイな水景!

陰性水草の育成

アクアリウム初心者の方にとって、水草選びは重要なステップです。
陰性水草のバリスネリアは、その育てやすさと美しい見た目で人気があります。

バリスネリアは水槽レイアウトの
後景草の代表的な水草として親しまれている、初心者からベテランまで人気のある水草です。

陰性水草なので
CO2や強い照明がなくても育成可能です。
丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめの水草ですが、陰性水草ならではのクセもあり
キレイに育てるにはコツが必要です。

私はメルカリの【水草たつーーー】にて
年間約1万本以上の水草を育成販売しており、評価を頂いております。



バリスネリアの育て方で注意すべきことは?
強い照明やCO2って必要?
トリミングのコツは?

本ブログでは、バリスネリアの代表的な種類である「スピラリス」と「スクリュー」に焦点をあて、育成上の注意点、レイアウトや育て方・増やし方の秘訣をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。




  • 学名: Vallisneria spp.
  • 和名: バリスネリア
  • 分類: トチカガミ科 バリスネリア属
  • 原産地: 世界中の温帯から熱帯地域
    (特にアジア、アフリカ、北アメリカ)
  • 光量: 低~中光量
  • CO2: 不要
    (CO2添加で成長が促進されるが、なくても育つ)
  • 水温: 18℃~28℃
  • 水質: pH 6.5~7.5
    (弱酸性~弱アルカリ性)
  • 特徴:ランナーを伸ばして繁殖しやすく、水槽内で広がりやすい

バリスネリアは
緑色のリボンのようなテープ状の姿が特徴の水草です。

バリスネリアの魅力は、その育てやすさと独特の美しさにあります。
CO2の添加が不要なため、特に初めて水草に挑戦する方に最適です。
また、バリスネリアは適応力が高く、さまざまな水質や光量に耐えることができるため、どんな環境でも比較的簡単に育てることができます。

バリスネリアの特徴的なリボン状の葉は、水面に向かって優雅に伸び、水槽内に自然な動きを生み出します。
成長すると30~60cmとかなり背が高く成長するので
後景草として活用されています。
長く伸びても、しなやかに水流に流れるように曲がるため
水上に飛び出さないのもポイントです。

とても丈夫で
強い光やCO2、肥料などが少ない環境でも育つ陰性水草なので、初心者からベテランのアクアリストまで人気の高い水草です。
特に、スピラリスとスクリューといった代表的な品種は、それぞれ異なる特徴を持っており、水槽に多様な表情を与えることができます。

水草水槽レイアウトでは、ハイグロフィラ ピンナティフィダやボルビティス ヒュディロティとの相性が抜群です。

ハイグロフィラ ピンナティフィダの育成方法は
こちらか
👇

下記、私のリビングルームに設置しているW120cm水槽です。
後景層のバリスネリアの鮮やかな緑色が、アクセントとして効いています!!




バリスネリアは葉の形状によって多くの品種があり、覚えるのが大変ですが、育て方や特徴はほぼ同じです。
外観(葉の形)や成長速度、大きさの違いなどがあります。

特に注目すべきは
スピラリス」と「スクリュー」です。
これらの品種は、それぞれ異なる特徴を持っており、水槽内で異なる役割を果たします。

  • バリスネリア・スピラリス
  • スクリュー・バリスネリア
  • バリスネリアナナ
  • ジャイアント・バリスネリア
  • タイガー・バリスネリア
水草たつーー
水草たつーー

バリスネリア・スピラリス

最もオーソドックスなバリスネリア
幅広い環境に適応し、ランナーを伸ばしどんどん増えていきます。

水草水槽を始める初心者の方に、後景草としておすすめできます。
葉幅1cm未満、葉長60cm程度になります。

レイアウトの後景や両側面に植え込むと、ランナーによって次々と子株を増やすので、
すぐに水槽の背面部分を密生させられます。



スクリュー・バリスネリア

スクリューバリスネリアは、「ネジレモ」の和名でも知られる、国産バリスネリアの一種です。
琵琶湖の固有種ですが、現在は東南アジアを始め様々な地域の品種が流通しています。

スクリューバリスネリアは
初心者が育てる水草としても向いています。

バリスネリアの一種ですが、テープ状のねじれた葉が特徴の水草です。
葉の色は透明感ある緑で、スクリュー状の葉が水景を演出してくれます。

有名な、バリスネリアスピラリスの違いは
葉がねじれるように育つ点です。

レイアウトでは、葉がねじれることによって、スピラリスよりインパクトがありアクセントになります。

増殖スピードも速く、育成難易度も低いので
中景~後景のワンポイントにも使用できる使い勝手の良い水草と言えます。



バリスネリアの育て方&増やし方について
4つのポイントを解説していきます。

  • 強い照明は不要!
  • CO2なしでも育つ!
  • ランナーで勝手に増えてゆく!
  • ソイルは栄養分少なめでOK!

強い照明は不要!

バリスネリアは、低~中光量でも成長する陰性水草なので
弱い照明でも育成は可能です

密集したキレイな茂みを作るには、できれば
明るさ(光束)1,000lm(ルーメン)程度のライトを照射してあげましょう。

照明の明るさの基準は「光束」をチェックしてください。
単位はルーメン(lm)です。

水草たつーー
水草たつーー

直射日光は苔の繁殖を促進するので

避けましょう

バリスネリアを育てるためのオススメ照明は、
GEXのクリアLEDシリーズです。

赤系水草やピンナティフィダなどの陽性水草
chihirosのような3,000lm以上の強い照明が必要ですが、バリスネリアなどの陰性水草は
リーズナブルなGEXシリーズで十分です。

ピンナティフィダや赤系水草を元気に育てる照明については、こちらから👇

CO2なしでも育つ!

バリスネリアは陰性水草なので
基本CO2なしでも育ちます

ですが、ハイグロフィラ ピンナティフィダなどのCO2を必要とする陽性水草と一緒に育てる場合には
陽性水草を優先して、CO2を添加しましょう。

水草たつーー
水草たつーー

陽性水草と一緒に育てるなら

CO2添加は必要だよ!!

バリスネリアにCO2を添加して育成したからと言って、害はありません。

CO2は、
60cm水槽以下で1秒1滴
90cm水槽以上で1秒2滴
が添加の目安です!!



ランナーで勝手に増えていく!

バリスネリアは
ランナーと呼ばれるツルを伸ばして新しい株を増やすため、底床が柔らかく栄養豊富であることが繁殖成功のカギとなります。

注意すべき点は
ランナーでどんどん横へ横へと広がっていくので
他の水草のエリアの侵食してしまいます。

レイアウトを維持のために、バリスネリアの
定期的なトリミングが必要です。

ランナーを切り分ける際は、根を傷つけないように注意しながら作業を行いましょう。

植え替えの際には
株同士が密集しすぎないように十分な間隔を空けて配置することが重要です。
これにより、各株が十分な栄養とスペースを得て、健康的に成長できる環境を作り出すことができます。

ソイルは栄養分少なめでOK!

バリスネリアの育成にはソイルが必要ですが、ADAのアマゾニアVer.2のような
超栄養系ソイルは使用しないほうが良いです。

栄養分が過剰になりすぎると
水が黄ばむだけなく、コケ発生の原因にもつながります。

ADAのアクアソイル-アマゾニアVer.2などの栄養強化用サプリなどは要注意です。
水槽の水が黄ばむ原因となります。
コケも増殖します。

個人的には、ソイルの選択は栄養分あり過ぎのADAでなく、GEXのピュアソイルで十分だと考えます。コスパ抜群で
Amazonでも売れていて評価は高い👇です。





バリスネリアは強い水草ですので、育成環境が良ければ滅多に枯れることはありません。
ただ、水温管理やコケ対策は必須、定期的なトリミングはマストですので、注意してください!

  • 水質管理の徹底(特に水温)
  • コケ取り生体投入は必須!
  • 葉の伸びすぎに注意!

水質管理の徹底(特に水温)!

バリスネリアは、低水温には強いです。一方
高水温には弱いので、特に夏場の管理は要注意です。

水槽の水温を下げる方法は、こちらから🔽



水温が28度を超える水槽で育てると
シダ病」と呼ばれる病気を発症しやすくなります。
シダ病が発症すると葉が黒ずみ、そのまま放っておくと枯れてしまいます。

シダ病にかかり黒ずんだ葉は元には戻らないため、ハサミでカットしましょう。

カットする際、元気な根茎は残し、葉の黒ずんだ箇所のみカットすれば、次の子株の繁殖につながります。



コケ取り生体投入は必須!

バリスネリアは、陰性水草特有で
コケの被害を受けやすいです。

よって、コケの予防&駆除のために
「コケ取り生体」を多めに入れましょう!!

通常の水草であれば、コケ取り生体を入れ過ぎると水草まで食べられてしまうのですが、
バリスネリアは、葉が硬いため滅多に食べられません

投入するコケ取り生体は、定番の「コケ取り3兄弟」です。

  • 糸状のコケを食べてくれる
    ヤマトヌマエビ
  • 斑点(はんてん)状のコケを食べる
    オトシンクルス(オトシンネグロ)
  • 黒ひげゴケを食べる
    サイアーミーズフライングフォックス



葉の伸びすぎに注意!

バリスネリアは成長が早い水草ですが、定期的なトリミングとメンテナンスが必要です。
30~50cmを超えて成長することもあります。

やわらかい水草のため、水上に葉を伸ばすことはないですが、水面を漂うように折り返るため、ランナーが増えすぎて水槽全体を覆ってしまうと
照明を遮ってしまい、他の水草の成長を妨げることがあります。

適度にランナーを間引き、バリスネリアが水槽全体のバランスを崩さないように管理することが重要です。

トリミングは、切り口が変色し見た目が悪くなってしまうので、根元付近からカットするのをオススメします。

ランナーが想定外のエリアに飛び出した場合も、ランナーの根元からカットしましょう!

5~10cmほどの長さまでのトリミングなら枯れませんので
定期的にトリミングしましょう!!

また、バリスネリアはコケが付着すると、光合成不足で枯れることがあります。
コケに覆われてしまった部分は、遠慮なくカットしてしまいましょう!

カット面は斜めに切ることで、不細工にならずに自然な雰囲気のまま、再度育成できます。

水草たつーー
水草たつーー

バリスネリアのトリミングは
斜めにカットしましょう!



バリスネリアは初心者でも育てやすい水草であり、適切なケアを行うことで美しい水景を長期間にわたって楽しむことができます。

特に、スピラリスとスクリューの特徴を理解し、それぞれを効果的にレイアウトに取り入れることで、皆様の水槽が一層魅力的なものになるでしょう。

このブログを通じて、バリスネリアの育成に関する知識と技術が深まり、より美しいアクアリウムを実現するための参考になれば幸いです。

これからも定期的にメンテナンスを行いながら、バリスネリアと一緒に素晴らしいアクアリウムを楽しんでください。



バリスネリアを購入するには
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短納期梱包も丁寧品揃えも抜群です。

また、バリスネリアを安く手に入れるには

ルカリでの購入をオススメします。

タイミング次第では、格安で購入することができます。

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